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magenta's blog

個人記録 日記 ひとりごとをつれづれなるままに綴っています

生い立ちルーツ #8

1988年10月30日。午後11時前。
1本の電話で、起こされた。
横浜の済生会病院からだった。

「今から横浜へ行くから、すぐに用意して」
と言われて、頭の中が真っ白になった。
兄に何かがあったことは明らかだった。

兄は、6歳上で、東京に住んでいた。
高校卒業後、地元で働いたあと、
東京で働いていた。
数日後から、新しい仕事に就く予定だった。

「もう意識がほとんどなく、瞳孔も開いているので、(最期のお別れは)間に合わないかもしれません。とにかく早く来てください」
と言われた。

横浜へ向かう車中、いろんなことを考えてたのだが、ほとんど覚えてはいない。
ひとつだけ、ただただ、自分の人生がお先真っ暗だということを感じていた。

ひたすら、病院に着くまでのうち、
なんとか持ちこたえて欲しい。
一縷の望みを抱えながら、ただ、真っ暗な高速道路で、前だけを見つめた。
涙は全くでなかった。

つづく